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買って読んだ本・古本について書いていきます。

読むこと

紀田順一郎(1980)『黄金時代の読書法』蝸牛社

「若いうちに本は読むべき」 よく「若いうちに本は読むべき」と読書論に書いてあることがあります。 たしかに読書には時間がかかるし、人生は限られているのだから、必然的に世の中の全ての本が読めるわけではない。したがって、より早いうちから読み始めれ…

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(4)

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(1) 紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(2) 紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(3) 「書評的論説のすすめ」(p.266) 本を集めることは、…

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(3)

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(1) 紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(2) 集めた本をどう読むか:「タテ積み」と「ヨコずれ」 本を集めると、必然的に1冊の本の熟読ではなく、複数の本の多読を要…

平澤一(1996)『書物航游』中公文庫(2)

平澤一(1996)『書物航游』中公文庫(1) 蒐集を様々な観点から分析・分類している「蒐集の話」 冒頭に置かれた「蒐集の話」では、書籍や美術品の蒐集について分析しています。非常に現実的かつ客観的な側面に焦点を当てており、精神科医ならではの視点と…

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(2)

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(1) 「スジを掴む」 ある問題について探索する際、どのような目的でそれを調査し、何を〈答え〉とみなすかについて確認したり、そもそもどこまで探索するかの範囲を決定したりする際には、「ス…

紀田順一郎(1986)『読書の整理学』朝日出版社(朝日文庫)(1)

本を読む前提としての、本の探索と整理に関する技術 読書論というと、本を読むことによって人生や日常に生じるであろう効用の数々や、速読法などの読み方や技術に関するものを思い浮かべがちです。しかしこれらは読む(べき)本がすでに手元にあったり、どれ…

平澤一(1996)『書物航游』中公文庫(1)

古書と物語 「古本」であるということは、古書店に並ぶ前、それは誰かに所有されていたものであるということです。 その本の所有者は、何らかの形でその本に書かれていることに興味を惹かれたり、またはその本を読む必要に迫られたりして、一度購入していま…