2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧
沈黙、孤独、そして生死の狭間で爆発する語り 先が気になり少しでも早く読み進めたいと思う本と、読み終わってしまうのが惜しい本があると思います。 リャマサーレスの『黄色い雨』は、間違いなく後者にあたる作品です。惜しみつつページをめくり、一節一節…
「若いうちに本は読むべき」 よく「若いうちに本は読むべき」と読書論に書いてあることがあります。 たしかに読書には時間がかかるし、人生は限られているのだから、必然的に世の中の全ての本が読めるわけではない。したがって、より早いうちから読み始めれ…
鶴見俊輔(2013)『文章心得帖』ちくま学芸文庫(1) 書くこと=選ぶこと 文章が自分の考えの支えとなる。 この指摘が示しているのは、自分がどのように考えていくべきか、引いては自分というもの自体を規定することと、書くという行為がダイレクトにつなが…